当ゼミの活動状況
瀬戸岡ゼミには 【本ゼミ】, 【サブゼミ】, 【学習教室などその他の諸活動】 があり,アメリカを主柱とする現代世界の経済・社会・政治・文化事情について自由に幅広く学ぶとともに,総合的に発達した人間を養成するための多彩な活動に日夜とりくんでいます。
【本ゼミ】
「演習T」, 「演習U」, 「演習V」 にあたるゼミで、週に1回、大学から指定された時間に指定された教場でおこなわれています。
2年生 (「演習T」) の前期には、プレゼンテーションの方法や論文の書き方、文献の探し方と活用法など、研究にさきだって知っておくべき基本的なことを徹底的に学習します。後期からは、前期に学んだことをふまえて、世界経済や日本経済にかんする英文のテキストを活用しながら、その内容について各自の意見をだしあい、討論をします。しだいに全員が現代の世界経済と日本経済の輪郭をつかむようになります。
3年生 (「演習U」) の前期には、現代の経済学部に学ぶ者である以上、好むと好まざるとにかかわりなく知っておくべき事柄となっている国際金融について、基礎的かつ全般的なメカニズムを学習します。国際金融は、現代世界経済のあらゆる側面の結節点なので、それを理解することで、経済学上のどんな問題にも挑戦していく勇気が得られます。その上で、後期には、卒業論文を視野に入れた各自の研究発表を順次おこなっていきます。ゼミ生が多いうえ、一人ひとりの関心事がきわめて多岐にわたっているため、それぞれの研究発表を全員で討論しているうちに、いつしか現代政治経済社会事情の全体がとらえられるようになります。
4年生 (「演習V」) の前期には、卒業論文にまとめられていく各ゼミ生の自由な研究の成果を全員で検討します。個々のゼミ生があらゆる勉強をやりとげることは至難の技ですが,発表者が選んだそれぞれユニークで多彩なテーマからゼミ生たちはいろいろと教えられますし(一人が全員のために),発表者もみんなから指摘を受けて卒論をいっそう豊かなものに仕上げることができます(全員が一人のために)。 卒論を書き上げたあと,後期は,ゼミ生活3年間でやりのこしたと思われることを,悔いののこらないように,可能なかぎり全部やりきることが課題。何をやるか,それは学年ごとにまちまちです。
なお,本ゼミでは,すべての学年にわたって,はじめの10分間は 「一般常識」を,つぎの20分間は 「世界の歴史」を学び,そのあとの60分で上記の課題を (一般のゼミが90分かけてとりくむ内容を圧縮して) おこなっています。
【サブゼミ】
瀬戸岡ゼミ特有の形態で、学年別の本ゼミに対してサブゼミは学年をまたがって結成されます。サブゼミは、また、各ゼミ生が関心をもつテーマごとに結成されます。ゼミ生が多いことが、こういうとき威力を発揮します。深く追究してみたいテーマをもっているゼミ生は、たいていゼミのなかに仲間を見つけることができます。こうして、例年10個程度の多彩なテーマをかかげるサブゼミが結成されています。
個々のサブゼミの人数は、最小3人ぐらいから最大十数人。どのサブゼミにも指導教授は姿をあらわしません。先輩・後輩の区別がほとんどない、自由な研究空間となっています。 「勉強」というと嫌なイメージを連想する方が多いと思いますが、興味がある分野について共同で勉強しあうことは、高校までの勉強とは全く感覚が違うものです。「知りたい」 という意欲が増し、「気がついたら勉強していた」 と言うような感覚。指導教授には知られたくない事実なのですが、週1時間半の本ゼミをサボってでも週3時間以上もやるサブゼミには出席するというゼミ生もいるんですよ。
また、サブゼミでは少人数のメリットを活かし、いろいろなイベントや旅行などをおこない、メンバー同士の親睦を深めています。なお、今年度結成され活動しているサブゼミについては、別掲 「サブゼミ紹介」 をご覧ください。
【その他の諸活動 その1 ゼミ合宿】
ゼミ合宿は,春休み中と夏休み中の年2回,それぞれ3泊4日でおこなっています。ゼミに入ったばかりの1年生はその学年の終わりに2年生と合同で春合宿を,その後2年生になってからは2・3年合同で夏合宿を,それぞれ富浦の駒大セミナーハウスでおこないます。3年生は,夏合宿を2年生と合同でおこないますが,3年生の終わりにはOB・OGや社会人をお招きして独自に合宿をしています。4年生は,卒論原稿の合評のための夏合宿のほかに,秋または冬に学習と卒業旅行をかねた合宿をします。
1・2年生合同の春合宿では,通常1冊または2冊のテキストを全員で徹底して検討します。そのために合宿前の3ヶ月間は,1・2年生が10個程度の班に分けられて準備のために厳しい勉強会をかさねます。また2・3年生合同の夏合宿では,各サブゼミの研究成果を発表しあい,検討しあいます。そのためにも,合宿前の3〜4ヶ月間は,10個程度のテーマ別サブゼミが合宿にむけて熱い勉強会をかさねます。
各合宿は,きわめて厳粛なもので,研究発表はもちろん,生活面でも (時間厳守など) 緊張がつづきます。また,合宿中には音楽鑑賞,映画上映,スポーツ,ハイキングなどの行事も企画され,総合的に人間としての能力が向上するようにはかられています。さらに,合宿最後の夜の宴会も大変な盛り上がりになります。最近の学生はあまり飲まなくなったといわれますが,アルコールがほとんど入っていなくても,「あんなに夢中になって,あんなに笑って,あんなに盛り上がったのに,品位がくずれなかったのは不思議」と,ゼミ生自身が驚くほど。
ゼミ合宿では,1日で通常のゼミの1か月分ないしそれ以上の勉強をしてしまいます。だから当ゼミでは,「4日間の合宿を1回でも欠席することは,4ヶ月間 (4〜7月または9〜12月,つまり事実上の半年分) のゼミを欠席することに等しい」 と考え,きわめて重要な行事と位置づけています。
【その他の諸活動 その2 日本学生経済ゼミナール大会への参加】
瀬戸岡ゼミは日本学生経済ゼミナールに参加している、駒大では数少ないゼミのひとつです。
日本学生経済ゼミナールの大会には、地方ごとのインナー大会(われわれは関東地方の大会に出席)、および全国大会(インター大会)があります。 インナー大会は毎年11月下旬、インター大会は12月下旬に行われるのが通例です。 いずれの大会にも、わがゼミは最大の参加者でのぞみ、その数は例年100人ほどにのぼっています。
ふたつの大会とも、主としてサブゼミ単位で参加し、サブゼミで勉強してきたことをもとに論文を作成し、プレゼンテーションをしたあと対戦校と討論をおこない、かつ他大学の学生と交流します。 日ごろの成果を発揮できる重要なイベントのひとつとなっています。
【その他の諸活動 その3 各種の学習教室】
通常の学習活動をスムーズにすすめるために必要な基礎的力量をつけるために,パソコン教室や英会話教室など,各種の学習教室を設置しています。
パソコン教室は、パソコンの多用な活用になれていないゼミ生にたいしておこなわれる教室です。最近はパワーポイントを活用したプレゼンテーションに習熟するために,ゼミ生の共同出資でプロジェクターなどの器具を購入,随時,必要に応じて教室をひらいています。パソコン教室は、パソコンに堪能な上級生が指導します。
英会話教室は、特別な学校にいったり,いますぐ留学したりすることのできないゼミ生にも,英会話に慣れる機会をつくろうというものです。英会話教室は,おおむね,当ゼミに所属する英語圏からの留学生に講師になっていただいて開設されています。
通称 「就活ゼミ」 といわれることもある 「就職準備教室」 も,3年生や4年生が,年度により,任意の参加で,定期的におこなっています。
【その他の諸活動 その4 その他の行事】
工場・企業見学,ソフトボールその他のスポーツ大会,誕生日パーティー,OB・OG会,飲み会,その他学外の学生との交流も盛んにおこなわれています。